今回は、こんな疑問にお答えします。
- microCMSの無料枠って、どこまで使える?
- 無料枠を超えたら、サイトはどうなる?
- 有料プランや別のヘッドレスCMSに移ると、いくらかかる?
こんにちは、ヘッドレスCMS「ハルCMS」を自分で作って運営しているマサトです。
先に結論から書きます。
microCMSの無料枠(Hobbyプラン)は、データ転送が月20GBまで。超えるとAPIが止まり、サイトの記事欄が空になります。
APIリクエスト数は無制限なので、無料枠で気にするのは転送量だけなんですよね。
数字はすべて、2026年10月2日にmicroCMSの公式料金ページで確かめたものです。料金ページには「2025/6/10に改定された最新の料金プラン」と書かれています。
※比較にはハルCMS(Web春が開発・運営)が入っています。その前提で読んでください。他社の数字は各社の公式ページの公開情報です。
それでは、順番に見ていきましょう。
この記事の要点
- microCMSの無料枠とは
- microCMSの無料枠とは、Hobbyプラン(月0円)で使える上限のことで、データ転送量が月20GB、API数5個、メンバー3名、コンテンツ1万件です(2026年10月2日・公式料金ページで確認)。APIリクエスト数は無制限ですが、データ転送が20GBを超えるとAPIが停止します。
目次
microCMSの無料枠(Hobbyプラン)の中身
「APIリクエストが無制限なら、ずっと無料でいけるでしょ?」違います。上限は以下のとおりで、本番で効いてくるのはデータ転送の20GBです。
| 項目 | microCMSの無料枠(Hobby) |
|---|---|
| 月額 | 0円 |
| データ転送量 | 月20GB(超えるとAPI停止) |
| APIリクエスト数 | 無制限 |
| API数 | 5個まで |
| メンバー数 | 3名まで |
| コンテンツ数 | 10,000件 |
| メディアの容量 | 無制限(1ファイル40MBまで) |
何気に見落としがちなのが、API数の5個です。「ブログ」「お知らせ」「カテゴリ」のようなコンテンツの種類の数のことです。
小さな企業サイトなら5個で足りることが多いですが、種類が増えるサイトでは転送量より先にAPI数の上限が詰まります。
microCMSの無料枠を超えるとAPIが止まる
公式の料金ページには「データ転送量の規定値を超過した際、APIの利用ができなくなります」とあります。プランを上げるか翌月になるまで、記事が取れません。
正直、無料枠でいちばん怖いのはここです。
データ転送量は、APIのレスポンス(記事のデータ)と画像が、CMSのサーバーから読者のブラウザへ送られる量です。画像が多いサイトだと、月数万PVで20GBに届き得ます。
「たまにバズるかもしれない」「アクセスが読めない」サイトでは、止まったときに何が起きるかまで想像して選んでください。
有料のTeamプラン以上は止まりません。上限を超えた分は、1GBあたりの従量課金で続きます。
microCMSの料金(2025年6月改定後・税抜)
| プラン | 月額 | データ転送量 | 超過分 | API数 | メンバー |
|---|---|---|---|---|---|
| Hobby | 0円 | 20GB | API停止 | 5 | 3 |
| Team | 4,900円〜 | 200GB | 1GBあたり20円 | 10 | 3 |
| Business | 75,000円〜 | 1TB | 1GBあたり18円 | 30 | 20 |
| Enterprise | 見積もり | — | — | — | — |
TeamとBusinessには追加のオプションがあって、メンバーは1人あたり月1,200円、APIは1個あたり月2,000円です(2026年10月2日確認)。
Teamの次は75,000円
料金表を見ると、月4,900円の次がいきなり月75,000円なんですよね。
「4,900円では足りないけれど、75,000円は払えない」という人は、メンバーやAPIの追加で刻むことになります。
いまの規模だけでなく、サイトが育ったときの次の段がいくらかまで見て入口を選ぶのが安全です。
サイトが増えると契約が増える
デカイ落とし穴がここです。制作会社やフリーランス、ブランドを複数持つ会社に一番効きます。
microCMSの公式ヘルプでは、制作会社がクライアントごとに導入する場合はクライアントごとに新規のサービス契約が原則とされています(2026年8月確認・複数のサービスを1契約にまとめられるのはEnterprise)。
10案件ならTeamが10契約で、月額は約49,000円です。
ヘッドレスCMSの料金比較:microCMS・NILTO・ハルCMS
microCMS以外の国産ヘッドレスCMSも、無料枠の止まり方と有料の入口で比べます。
| サービス | 無料枠の上限 | 有料の入口 | 課金の軸 |
|---|---|---|---|
| microCMS | 転送20GB/月・超えるとAPI停止 | 月4,900円〜(Team・税抜) | 転送量・API数・メンバー数。サイトごとに契約 |
| NILTO | 月10万リクエスト・超えると利用制限 | 月19,800円(スターター) | リクエスト数・スペース数。転送量は全プラン無制限 |
| Craft Cross CMS | 無料プランなし | 月40,000円〜 | Newtの後継・企業向け(2026年8月時点) |
| ハルCMS | 1サイト・記事数無制限・転送量で止めない | 月980円(Solo・税込) | サイト数・メンバー数・ストレージ。転送量は課金しない |
NILTOは2026年10月2日に公式料金ページで確かめました。
有料はスターター19,800円・チーム49,800円・ビジネス98,000円で、有料プランはリクエストの上限を超えても止まらず、1,000リクエストあたり5円で続きます。
ハルCMSは、Solo 月980円(3サイト・独自ドメイン配信)、Studio 月2,980円(サイトもメンバーも無制限)、Business 月9,800円です(税込)。
APIリクエストには公正利用の目安がありますが、超えても止めずに100万リクエストあたり100円で続けます。
無料プランは共通ドメイン(〜.harucms.app)での配信で、独自ドメイン配信はSoloからです。
サービス数を増やした比較表は国産ヘッドレスCMS比較表にあります。
静的サイトなら、無料枠で効くのは画像の転送だけ
僕がおすすめするのは、見積もりの前に、自分のサイトの作りを確かめることです。理由は簡単で、作りによって効いてくる上限が変わるから。
AstroやNext.jsの静的生成(SSG)で作ったサイトは、APIを呼ぶのはビルドのときだけです。読者が何万人来ても、CMSへのリクエストは増えません。
この作りなら、APIリクエストの上限は実質気にしなくてよくて、効くのは画像の転送量だけになります。
逆に、SSR(サーバー側での描画)やブラウザからのfetchで表示のたびにAPIを呼ぶ作りは、PVに比例してリクエストも転送も増えます。
料金表を見る前に、自分のサイトがどちらの作りかを確かめる。それがいちばん確実な見積もりの第一歩です。
規模別の選び方
- 個人ブログ・小さなサイト(月1万PVまで):どの無料枠でも回ります。画像が多いならmicroCMSの20GBだけ気にしておく
- 企業サイト1つ:microCMS Team(月4,900円〜・税抜)かハルCMS Solo/Studio(月980〜2,980円・税込)。転送が多くなりそうなら止まらない側へ
- メディア・アクセスが多いサイト:転送量の従量だと費用が読めないので、転送で課金しない構造か、上限の大きいプランを実測で比べる
- 制作会社・複数サイト:サイト無制限のハルCMS Studio(月2,980円・税込)なら、案件が増えても月額は変わらない
- 大企業:SLA・権限管理・サポート体制で選ぶ。microCMS Enterprise・Craft Cross CMS・ハルCMS Business(月9,800円・請求書払い)
次に読むもの
ハルCMSは、使いはじめた先着100名がSolo・Studioを永年半額で使えます(受付は先着100名に達するか2026年11月24日の早い方まで)。
ヘッドレスCMSやAPIを自分で組んでいる開発者の方は、メルマガもどうぞ。自社でCMSとメールAPIを作っている裏側を書いています。
制作実績
よくある質問
microCMSの無料枠はどこまで使えますか?
Hobbyプラン(月0円)で、データ転送量 月20GB、API数5個、メンバー3名、コンテンツ1万件、メディア容量は無制限(1ファイル40MBまで)です。APIリクエスト数は無制限です(2026年10月2日・公式料金ページで確認)。
microCMSの無料枠を超えるとどうなりますか?
データ転送量が月20GBを超えると、APIが使えなくなります。プランを上げるか翌月になるまで記事を取得できず、サイトの記事欄が空になります。有料のTeam以上は止まらず、超えた分が1GBあたり20円(Team)で課金されます。
microCMSの料金は改定されましたか?
されています。公式料金ページには2025年6月10日に改定された料金プランと書かれており、2026年10月時点でHobby 0円、Team 4,900円〜、Business 75,000円〜(税抜)、Enterpriseは見積もりです。
microCMSの無料プランは商用サイトで使えますか?
使えますが、止まる前提で考えてください。アクセスが読めない商用サイトでは、転送20GBを超えた時点でAPIが止まります。止まらない設計のプランを選ぶか、最初から有料プランを前提にするのが安全です。
ヘッドレスCMSの料金の相場はいくらですか?
国産サービスの有料の入口は、月980円(ハルCMS Solo・税込)から月19,800円(NILTOスターター)までの幅があります。本格運用向けは月40,000〜98,000円です(2026年10月時点)。個人・小規模なら月1,000〜5,000円、企業の本格運用なら月2万円以上を見ておくと現実的です。
海外のヘッドレスCMS(Contentful・Sanity・Strapi)のほうが安くなりませんか?
無料枠は大きいですが、従量の計算が複雑で円安の影響も受けます。Strapiを自分のサーバーで動かす場合は、サーバーの運用・アップデート・バックアップの手間が実質のコストです。更新担当者がエンジニアでないなら、国産の定額制のほうが総額は読みやすいです。





