写真に写った個人情報を消してから共有する
フリマアプリに出品する、SNSに載せる、取引先に現場写真を送る——写真を人に渡す前の下ごしらえをまとめました。紹介する手順はすべてブラウザの中だけで完結します。個人情報を消すために、その写真をどこかのサーバーへ送る必要はありません。
写真から漏れるものは3種類あります
「顔にモザイクをかけたから大丈夫」とは限りません。写真が持っている情報は、大きく3つに分かれます。
| 種類 | 具体例 | 気づきやすさ |
|---|---|---|
| 写真に埋め込まれた記録 | 撮影場所の緯度経度(GPS)・撮影日時・端末の機種名 | 画面に出ないので気づけない |
| 画面に写り込んだもの | 表札・郵便物の宛名・車のナンバー・書類・パソコンの画面・鍵の形 | 意識すれば見える |
| 背景から分かるもの | 窓の外の建物・電柱の住所表示・見覚えのある建物や看板 | 他人のほうが気づく |
とくに1番目は厄介です。スマホの写真には撮影場所の緯度経度が埋め込まれていることがあり、自宅で撮った出品写真から住所が特定できてしまいます。X(旧Twitter)やInstagramは投稿時に記録を削除しますが、メール添付・クラウド共有・一部のフリマアプリでは残ったまま相手に届きます。
共有する前の4つの手順
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撮影場所の記録を消す
まず、目に見えない記録から消します。EXIF 削除は、緯度経度・撮影日時・端末情報を取り除きます。画像データそのものには手を触れないため、画質は1ピクセルも変わりません。写真を読み込むと、位置情報が入っていた場合はその場で表示されるので、「自宅で撮ったつもりの無い写真」に記録が残っていたことにも気づけます。
EXIF 削除をひらく → -
写り込んだ文字と顔を隠す
次に、画面に写っているものを隠します。ドラッグでなぞった範囲だけをぼかす、またはモザイクにできます。隠す範囲の外側は1ピクセルも変わらないので、商品の見た目を損なわずに宛名や表札だけを消せます。
強さは初期値が「中」です。読まれて困るもの(住所・氏名・電話番号・書類の内容)を隠すときは「強」に上げてください。弱いぼかしは、元の文字を推定して読み取られる可能性が指摘されています。方式は「モザイク」と「ぼかし」から選べます。文字を消す用途ではモザイクの「強」が安全です。
画像 ぼかしをひらく → -
共有する大きさに整える
スマホの写真は1枚5MB前後あります。フリマやSNSに出すだけなら、長辺1200〜1600pxで十分です。小さくすると、遠くの表札や書類の細かい文字が読み取れなくなるため、意図せぬ写り込みに対する保険にもなります。
画像 リサイズをひらく → 画像 圧縮をひらく → -
消し忘れを機械で確認する
最後に、自分の目だけに頼らない確認をします。仕上がった写真を画像 文字起こしに読み込ませると、写真の中の文字を拾い出します。宛名や住所が結果に出てきたら、隠し漏れがあるということです。人間の目は「見慣れた背景」を読み飛ばすので、機械に一度読ませる工程が効きます。
画像 文字起こしをひらく →
よくある質問
写真はどこかに送られますか?
送られません。読み込みから加工・ダウンロードまで、すべてブラウザの中だけで処理します。個人情報を消すために写真を外部へ預ける必要はありません。
SNSに投稿すれば位置情報は自動で消えるのではありませんか?
多くのSNSは投稿時に位置情報を取り除きます。ただしメールへの添付、クラウドストレージでの共有、一部のフリマアプリやチャットでは残ったまま届きます。投稿先ごとの仕様を覚えるより、渡す前に消しておくほうが確実です。
ぼかしとモザイク、どちらが安全ですか?
読まれて困る文字を隠す用途では、モザイクの「強」を選んでください。弱いぼかしは元の内容を推定される可能性が指摘されています。なお、ぼかした範囲の外側は変化しないため、隠した部分だけが確実に潰れます。
加工すると画質は落ちますか?
位置情報の削除では落ちません。画像データに触れずに記録部分だけを取り除くためです。ぼかし・モザイクは指定した範囲だけが変わり、範囲の外は元のままです。リサイズと圧縮は画質と引き換えに軽くする処理なので、必要な用途にだけ使ってください。