ZIPが開けない・文字化けするときの対処

受け取ったZIPを解凍したら、ファイル名が �������@.txt のような記号の羅列になっていた——原因はZIPという形式そのものにあります。理由が分かると、直し方も、次から化けさせない作り方も決まります。作業はブラウザの中だけで完結し、ファイルはどこにも送信されません。

ZIPの仕様に、ファイル名の文字コードを書く欄がありません

ZIPが作られた当時、ファイル名は英数字だけという前提でした。そのためファイル名をどの文字コードで書いたかを記録する場所が、仕様に用意されていません。日本語のファイル名は、作った環境の文字コードでそのまま書き込まれます。

Windowsの標準機能で作ったZIPは、日本語名をShift_JISで書きます。受け取った側は「何のコードで書かれたか」を知る手段がないため、自分の環境の想定(多くはUTF-8)で読もうとして失敗します。実際のZIPの中身を見ると、状況がはっきりします。

ZIPに書かれている中身読み取られ方
文字コードの印(EFSフラグ)なし(=UTF-8であるという宣言がない)
UTF-8として読むと�������@.txt
Shift_JISとして読むと請求書①.txt(正しい)

つまり、ファイル自体は壊れていません。読み方を間違えているだけです。中身のデータは無事なので、正しく読み直せば元のファイル名で取り出せます。

Macの標準機能で開いても、一部の文字は化けます

macOSの標準の解凍(ダブルクリック)は、Shift_JISで書かれたZIPをある程度読めます。ただし①②㈱のような機種依存文字は、別の文字に置き換わります。実際に試した結果です。

元のファイル名macOSの標準機能で解凍した結果
請求書①.txt請求書㈰.txt
フォルダ/見積もり②.txtフォルダ/見積もり㈪.txt

丸囲みの数字が、似ているようで違う文字に変わりました。ファイルは開けるので気づきにくく、そのまま社内で共有され、あとから検索で見つからない原因になります。書類名に①②を使う習慣は日本の実務では珍しくないため、影響の出やすい化け方です。

化けたZIPを正しく取り出す

  1. ZIPを読み込む

    ZIP 解凍にファイルを読み込ませると、中身の一覧が表示されます。ファイル名の文字コードは4段階で判定します——①UTF-8である印が付いていればUTF-8として読む ②Info-ZIPの拡張領域に正しい名前があればそちらを使う ③UTF-8として厳密に読めるか試す ④どれにも当てはまらなければShift_JISとして読む、という順序です。Shift_JISから復元した場合は画面にその旨が表示されます。

    ZIP 解凍をひらく →
  2. 必要なファイルだけ取り出す

    一覧から必要なものだけを選んで取り出せます。全部を展開してから探す必要はありません。まとめて受け取る場合は、UTF-8で作り直したZIPとしてダウンロードされるため、次に誰へ渡しても化けません。

  3. 自分が送る側のときは、化けないZIPで作る

    次から相手を困らせないために、送る側でできることがあります。ZIP 圧縮で作るZIPは、ファイル名をUTF-8で書き、UTF-8であるという印(EFSフラグ)を付けます。印があれば受け取った側は迷わず読めるため、WindowsでもMacでも化けません。フォルダをそのままドロップすれば、階層も保たれます。

    ZIP 圧縮をひらく →

「開けない」の原因が文字化けではないとき

ファイル名ではなく、ZIP自体が開けない場合は原因が別にあります。

症状考えられる原因と対処
「無効です」「壊れています」と出るダウンロードが途中で切れている可能性があります。ファイルサイズが送り主の言う大きさと合っているか確認し、もう一度受け取ってください
解凍しようとすると失敗する(分割されている).z01 .zip.001 のような連番のファイルが揃っているか確認してください。分割ZIPは全部を同じ場所に置いてから解凍します。ZIP 解凍は分割ZIPに対応していません
パスワードを求められる暗号化されたZIPです。ZIP 解凍は対応していないため、送り主に確認のうえ別の方法で受け取ってください
拡張子がzipなのに中身が違うメールの経路で名前が変わることがあります。送り主に元のファイル名を確認してください
パスワード付きZIPを送るよう言われたときは。 パスワードを別のメールで送る運用(いわゆるPPAP)は、同じ経路を通るため安全性の面で見直しが進んでいます。共有リンクに閲覧権限を設定して渡すほうが、相手の手間も減り、受け取れないという事故も起きません。社内規定で決まっている場合は従ってください。

よくある質問

ファイルはどこかに送られますか?

送られません。読み込みから取り出しまで、すべてブラウザの中だけで処理します。文字化けを直すために、中身を外部のサービスへ預ける必要はありません。

化けたファイル名は、あとから直せますか?

解凍し直すのが確実です。すでに化けた名前で取り出してしまった場合、元の名前は失われています。元のZIPが残っていれば、読み直すことで正しい名前で取り出せます。

ZIPの中身が壊れていることはありますか?

文字化けの場合、中身は壊れていません。名前の読み方だけの問題です。中身まで壊れているのは、ダウンロードが途中で切れた場合や、分割ZIPの一部が欠けている場合です。

Windowsの標準機能で作ったZIPは、必ず化けますか?

受け取る環境によります。Windowsどうしなら化けません。Macや一部のクラウドサービスで開くと化けます。相手の環境が分からない場合は、UTF-8で作られるZIPを使うほうが安全です。

関連する手順

全機能無料。 使う・確認はそのまま。結果の持ち帰り(ダウンロード)だけ無料の登録を1回お願いしています(メールの用途はメルマガと製品のお知らせのみ)。ほかの道具は道具の棚へ。