- AIサイトのSEOとは
- AIサイトのSEOとは、AIで制作したWebサイトが検索エンジンでどう評価されるかという論点で、Googleは「AI生成かどうかではなくコンテンツの品質で評価する」と公式に表明しており、制作方法自体は減点対象になりません。
こんにちは、Webflow専門家からAIサイト制作へ主戦場を広げているマサトです。
✓記事の内容
- 「AIで作ったサイトはSEOに弱い」という通説を実測データで検証
- リニューアル翌日のインデックス状況と「webflow」の順位の実測
- AIだからこそできた63記事一括のAIO実装の中身
2026年7月、僕は自社サイトをAI(Claude Code)で7日間かけてフルリニューアルしました。26ページの構築と記事62本の移行を、人間は僕ひとりで。このとき一番怖かったのが、まさに「AIで作ったサイトはSEOに弱いんじゃないか」という通説でした。年間19万表示のブログを潰したら洒落にならないので。
先に結論から書きます。弱くなかったです。弱いのはAIではなく、作り方です。この記事では、Search Consoleの実測データを出しながら、その根拠を3つ書きます。
なぜ「AIサイトはSEOに弱い」と言われるのか
まず前提の整理から。Googleは公式ガイダンスで「AI生成かどうかではなく、コンテンツの品質で評価する」という立場を表明しています。つまり検索エンジン側は、AIで作ったこと自体を減点しません。
それでもこの通説が消えないのは、実際に弱いAIサイトが世に出回っているからだと思っています。よく見るのはこのパターンです。
- 一次体験のない記事をAIに量産させて、どこにでもある内容になっている
- sitemapや構造化データなどの技術的な整備を放置している
- リニューアル時にURLやコンテンツの引き継ぎ設計をしていない
もうひとつ、時期の問題も大きいと思っています。僕の体感では、AIだけで実用レベルのサイトが作れるようになったのは2026年の5〜6月ごろからです。ここ1〜2ヶ月の話なんですよね。それ以前から「AIで作るから安い」と広告を打っていたサービスを僕なりに見てきましたが、中身はテンプレートの組み合わせに見えるものが多かったというのが正直な印象です。AIというのは売り文句で、実態はテンプレ配布に近い。そういうものが「AIサイト」として先に広まってしまったことが、通説を強めていると思います。
なので、もし安さだけでAIサイトを頼んで、今ひとつ成果が出ていないと感じているなら、一度中身を疑ってみてください。極端な話、ChatGPTなどを使って自分で作り直したほうが、まだ価値のあるものになる可能性があります。それくらい、いま使えるAIの水準は上がっています。
どれも「AIだから」ではなく「作り方」と「いつ作ったか」の問題です。じゃあ作り方を間違えなければどうなるのか。自社サイトで検証した実測が以下です。
検証①:リニューアル翌日、旧記事30本中24本がインデックス維持
リニューアルで一番怖いのは、積み上げてきた記事の評価がリセットされることです。今回はWebflowからAstroへ、作る仕組みごと総入れ替えしています。
結果、リニューアル翌日にSearch Consoleで確認した旧記事30本のうち、24本がインデックスを維持していました。仕組みを丸ごと入れ替えた翌日としては、正直ホッとした数字です。
維持できた理由はシンプルで、AIに任せたのは構築だけで、SEOの引き継ぎ設計は人間が判断したからです。記事のURLを維持し、GA4・Search Console・構造化データ・sitemap・llms.txtの整備までをリニューアルの工程に含めました。このあたりの全工程はAIリニューアルの記録に書いています。
検証②:主力キーワード「webflow」で3.9位を維持
うちのブログの旗艦キーワードは「webflow」です。Search Consoleの92日間の実測で、掲載順位3.9位・681クリック・15,084表示。単一キーワードでこの位置を、AIでのフルリニューアルを挟んでも維持できています。
もうひとつ面白いデータがあって、「address 最悪」というキーワードで1.7位・162クリックを取っている記事があります。住まいのサブスクを実際に使った正直なレビュー記事です。デメリットを隠さず書いた記事が一番強いキーワードを持っている。これはAIかどうか以前に、検索で勝つのは一次体験と正直さだという話だと思っています。
AIはこの一次体験を作れません。でも、一次体験を検索に届く形へ整えるのはめっちゃ得意です。それが3つ目の検証です。

検証③:AIだからできた、63記事への一括AIO実装
2026年7月、ブログ63記事すべてに、AIO(AI検索最適化)の実装を一括で入れました。具体的には次の4点です。
- 記事冒頭の要点ボックス(結論の先出し)
- FAQセクション+FAQPage構造化データ
- キーワードの一文定義(「◯◯とは〜です」)
- Speakable構造化データ
実装前に自社基準で採点したところ、63記事の平均は47.8点でした。実装後は97.3点。あくまで自社採点なので順位を保証する数字ではありませんが、AI検索に引用されやすい構造が0記事→全記事になった、という変化です。
ついでに450件超の誤字を校正し、同じキーワードを食い合っていた記事を301リダイレクトで3組統合しました。この物量を人間が手作業でやるのは、正直現実的じゃないです。63記事への一括実装は、AIで作ったサイトだからこそできた施策だと思っています。
じゃあ効果は?というと、AI検索経由の流入は現状で月に約12セッション、ほぼChatGPT経由です。小さい数字ですよね。でも僕はこの「まだ小さい」が重要だと思っていて、流入が本格化してから慌てて対策するより、今のうちに構造を整えておく方が先行者になれる。実装の具体的な中身と手順はAIO実測レポート#1(実装編)に全部書いたので、この実測の続きは連載として追いかけていきます。
検証④:SEOの点検が、1日仕事から10分に変わった
ここまでは「弱くならなかった」という話ですが、実際に運用してみて思うのは、AIで作るほうがSEOでは有利になってきているということです。理由は速度です。
SEOで点検する項目は、企業やサイトによって違いますが、多いところで100項目ほどあると考えていいと思います。この全項目を、AIは1回の指示で横断的に確認して、採点まで返してきます。かかる時間は10分か15分です。人間でやっていた頃は、1日2日、内容によっては1週間かかっていた作業です。
同じことが、公開後のトラブル対応にも効きます。このリニューアルで、Search Consoleに出た警告やエラーで記憶に残っているものは特にありません。出なかったのではなく、出た瞬間にそのままAIに投げて直させているので、残らなかったという感覚です。以前の僕なら、まず該当箇所を調べ上げるところで時間が溶けていました。
正直に書くと、僕は今のところ、設計と判断を人間が握ったAIサイトが、人間だけで作ったサイトに負ける要素を見つけられていません。もちろんこれは僕が見てきた範囲の話で、すべてのサイトに当てはまると証明できるものではありません。ただ、この点検速度の差は、時間が経つほど効いてきます。
実話:捨てようとした韓国語ページを、数字を見て拾い直した
この記事でいちばん書いておきたいのが、この話です。
旧サイトには韓国語版がありました。Webflowの自動翻訳で作ったもので、正直まったく期待していなかったので、リニューアルのときにいらないと判断して、韓国語URLを全部リダイレクトで日本語版に飛ばしました。たたむつもりだったわけです。
ところがその後、Search Consoleの数字を見ていて気づきました。撤退したはずの韓国語ページに、まだクリックがあったんです。多くはありませんが、ゼロではない。それを見て「このまま捨ててしまうのはもったいないな」と思い直して、今度はAIで韓国語版を作り直して、URLを開け直しました。
ちなみに、リダイレクトをかけていた間にインデックスから外れたページのうち、戻らなかったものが数本あります。ここは追っていません。中身がWebflowの自動翻訳のままの記事なので、そもそも評価されるとは思っていないからです。それより、AIが翻訳から書き起こしまでやってくれる今のほうが、韓国語は伸ばせると思っています。
この件から学んだのは、SEOの判断は感覚でやるとだいたい間違える、ということです。「どうせ見られていない」と思っていたページが、数字を見たら見られていた。捨てる判断こそ、数字を確認してからにしたほうがいいという話です。
弱くなるのは、こういう作り方をしたとき
3つの検証をひっくり返すと、AIサイトがSEOに弱くなる条件が見えてきます。
- 引き継ぎ設計をしない:URLを変え、リダイレクトもsitemapも整備しなければ、評価は普通に飛びます
- 一次体験ゼロの量産:AIに「それっぽい記事」を書かせても、正直なレビュー1本に勝てません
- 人間の最終チェックなし:AIが書いた文章には想定外の文言や数値が混ざります。事実確認は人間の仕事です
逆に言えば、判断と設計を人間が握り、物量と構造化をAIに任せる分担ができれば、AIはSEOの敵じゃなくて最強の味方です。
まとめ:弱いのはAIではなく作り方
「AIで作ったサイトはSEOに弱い?」への僕の答えはこうです。
- リニューアル翌日に旧記事30本中24本がインデックス維持
- 旗艦キーワード「webflow」3.9位を維持(92日で681クリック)
- 63記事への一括AIO実装は、むしろAIでなければできなかった
弱いのはAIではなく作り方。これが63記事のサイトで検証した実測の結論です。
この検証は「AIでブログを伸ばす公開実験」として連載していきます。AIO実装の詳細レポートや最新の実測はメルマガで先出ししているので、続きが気になる方はぜひ。自社サイトをAIで作りたい・リニューアルしたい方には、この記事と同じ設計思想で作るAIサイト制作もやっています。
よくある質問
AIで作ったサイトはGoogleにペナルティを受けますか?
AIで作ったこと自体でペナルティは受けません。Googleは公式ガイダンスで「AI生成かどうかではなくコンテンツの品質で評価する」と表明しています。実際に当社サイトはAIでフルリニューアルした後も、主力キーワード「webflow」で3.9位を維持しています。
サイトをAIでリニューアルすると検索順位は下がりますか?
URLとコンテンツの引き継ぎ設計次第です。当社ではURLを維持し、sitemap・構造化データ・リダイレクトを整備した結果、リニューアル翌日に旧記事30本中24本がインデックスを維持し、主力キーワードの順位も落ちませんでした。
AIO(AI検索最適化)対策とは何をすることですか?
記事冒頭の要点ボックス、FAQとFAQPage構造化データ、キーワードの一文定義、Speakable構造化データなど、AI検索が引用しやすい構造にコンテンツを整えることです。当社は63記事に一括実装し、自社採点で平均47.8点から97.3点になりました。
ChatGPTなどAI検索からの流入は実際どのくらいありますか?
当社の実測では月に約12セッションで、そのほとんどがChatGPT経由です。まだ小さい数字ですが、流入が本格化してから対策するより、今のうちに構造を整えておく方が有利だと考えて先行実装しています。
SEOに弱いAIサイトにはどんな特徴がありますか?
一次体験のない記事をAIに量産させている、sitemapや構造化データなど技術面の整備を放置している、リニューアル時にURLの引き継ぎ設計をしていない、人間の最終チェックがない、といった特徴です。いずれもAIではなく作り方の問題です。