GA4の分析はAIに任せる|Claudeに読ませて改善提案を30分で出す手順

GA4の分析はAIに任せる|Claudeに読ませて改善提案を30分で出す手順

こんにちは、Webflow専門家からAI最先端を追っているマサトです。宮城県塩竈市でWeb制作会社「Web春」をやっています。

「GA4を開けば数字は見えるのに、何を直せばいいか分からない」。ホームページの担当者から一番よく聞く困りごとです。正直、僕も長いあいだ同じでした。レポート画面を2〜3時間眺めて、それでも出てくる結論は「まあ横ばいですね」。というのも、GA4は数字を出してくれますが、「落ちている場所」と「直す順番」は出してくれないんですよ。

だから先に結論です。GA4は「見る」ものではなく「引いて、AIに読ませる」ものです。前年比・キーイベント別・チャネル別・着地ページ別の4つの表を引いてClaudeに渡し、「落ちている場所を1つに絞れ」と聞く。たったこれだけです。それだけで改善提案の骨は30分で出ます。順番に解説していきます。

この記事の要点
GA4のAI分析とは
GA4のAI分析とは、GA4から引いた前年比・キーイベント別・チャネル別・着地ページ別の4つの表をAI(Claude)に渡し、落ちている場所を1つに絞って、打ち手2つと3か月後の目標数値まで出させる読み方のことです。画面を眺めて2〜3時間かかっていた原因調査が、表を引く作業を含めて30分になります。
目次

GA4の分析はAIに読ませて、画面を眺めるのはやめる

GA4の画面で分かるのは「今月の数字」までです。一方で「なぜ落ちたか」と「どこから直すか」は、表を並べて前年と比べ、チャネルと着地ページに分解して初めて出てきます。

僕は自社サイトで、数字が動いた理由を遡って調べる作業を何度もやってきました。1回2〜3時間です。実際、60日ぶんを遡って原因を7件見つけて注釈を入れたときも、丸々それだけかかりました。

ところが、同じ表をClaudeに渡すと、表を引く時間を入れても30分で「原因はここ」まで出ます。人間がやるのは、表を引くことと、AIが絞った1点を信じるかどうかの判断だけです。時間が縮むのもいいんですが、それ以上に「原因が1つに絞られた状態」から仕事が始まる。これが本気で大きいんですよ。

自社サイトの実例。検索流入は前年比7倍なのに、記事からのメルマガ登録はゼロでした(2026年9月23日時点)

人に勧めるなら自分でやれ、なので、この記事を書いた日に webharu.com の GA4 に同じ4表と同じプロンプトを当てました。数字はそのまま出します。

ただし前提が1つあります。うちは GA4 の計測が正常に動いているのが2026年8月からで、前年同月比は GA4 では引けません。なので FAQ に書いたとおり、Search Console の16か月で前年比を代用しました。

webharu.com の GA4 を AI に読ませた実例の数字。検索クリックは前年同月比7倍、検索流入は前28日比プラス19%、コア3ページの着地1,158セッションに対してキーイベントは2件、記事からサービスへの導線は56日でクリック1回
流入は落ちていない。落ちているのは、記事に来た人の出口

まず流入です。2025年9月の検索クリックは91件、2026年9月は月換算で約690件と7倍でした。直近28日でも検索流入は前28日比で+19%、AI経由(ChatGPT など)は3.8倍です。つまり流入の段は落ちていません

ところが着地ページ別の表を見ると、話が変わります。流入の58%を集めるコア3ページ(インボイス計算ツール・ADDress体験記・Webflow解説)に56日で1,158セッション来ているのに、そこからのキーイベントは2件(0.17%)でした。一方でTOPページは277セッションで12件(4.3%)です。つまり、記事だけ出口がありません。

さらにCTAのクリックを追うと、8月26日に足した「記事→サービス」の導線は、56日でクリック1回でした。正直、あの導線は効いていると思い込んでいました。表を並べた瞬間に、その思い込みが消えたわけです。メルマガ登録も月6件→3件で、発生源は計算ツールだけ。記事からはゼロでした。

原因は2つ、打ち手も2つだけです

1つ目の原因は、Webflow解説の中腹にあるメルマガ欄が「最新情報はメルマガで告知しています」という汎用の文言で、3つ目の見出しの前に置いてあったこと。56日で0件でした。ADDress体験記に至っては、メルマガ欄そのものがありませんでした。

2つ目の原因は、メルマガ登録の発生源になっている計算ツールの側で、10月1日のインボイス経過措置の切り替え(80%→70%)に文言が追いついていなかったことです。検索が跳ねる月なのに、結果の下に「改定のたびに計算書を送る」という登録の理由がありませんでした。

そこで打ち手は2つです。①Webflow解説とADDress体験記の出口を「その記事専用のメルマガ」1本に絞り、導入の直後に「Webflow大学の続きをメールで」「多拠点生活の実費を毎月メールで」と、読者に合わせた1行で置き直す(サービス導線は末尾へ)。②計算ツールを取引日で70%に自動切り替えし、結果の下に「改定のたびに計算書と対応メモをメールで送る」登録欄を置く。

3か月後の数値はメルマガ登録 28日9件→25件(記事から0→10、道具から5→15)。判定日は2026年12月23日です。外れたら次の手をこの記事に追記します。全部直す提案は出しません。2つで動くなら、その2つです。

GA4の数字をAIに読ませて改善提案にする6ステップ

やることは「引く→渡す→絞る→順番→言い切る→記録」の6つです。GA4の画面で分析する時間をゼロにして、表を引く作業だけ人間がやります。

GA4の分析をAIに読ませる6ステップ。4表を引く、Claudeに渡す、落ちている場所を1つに絞る、打ち手を2つに絞る、3か月後の数値を書く、GA4に注釈を残す
GA4の画面を眺める工程が無い。人間がやるのは①と、AIの答えを採用するかの判断

①4つの表を前年同月まで引く

必要な表は4つです。1)月次のキーイベント数(フォーム送信・資料ダウンロードなど種類別に。前年同月まで)2)流入チャネル別のセッションとキーイベント(四半期)3)着地ページ別(上位10ページ)4)ページ別の平均滞在・直帰率・キーイベント(直近90日)。GA4の「探索」で表を作ってCSVで書き出すか、Data APIで引きます。僕はAPIで引いてマークダウンの表にしています。行数は4表で合計100行あれば足ります。

②表をそのまま貼って渡す

加工しません。表をそのまま貼って、後述のプロンプトを付けるだけです。なぜなら「要約してから渡す」をやると、要約の段階で人間の思い込みが混ざるからです。自社の実例でも「8月に足した導線は効いている」という見方が先にあって、CTAクリックの表を並べるまで、56日で1回だとは気づきませんでした。

③「落ちている場所を1つに絞れ、根拠の数字を添えよ」と指示する

指示の核はこの1行です。「気になる点を挙げて」と聞くと、AIは10個挙げます。しかし10個の改善点は0個と同じです。だから1つに絞らせて、根拠を表の中の数字で言わせます。

④打ち手は「2つで動くなら、その2つ」に絞る

打ち手も絞ります。上限は2つです。動く打ち手を2つ決めて、3か月やって、数字を見る。全部やると、何が効いたか分からなくなるんですよね。

⑤3か月後の数値を書く

「改善します」では判定できません。そこで「28日9件→25件」のように、何がいくつになるかを書きます。外れたら次の手を出す。言い切る責任を持つのが、数字を読む人の仕事です。

⑥GA4に注釈を残す

直した日をGA4の注釈に入れます。30秒で済みます。ただし3か月後に「あの日から動いたか」を見るとき、注釈が無いと遡り調査がまた2〜3時間かかります(僕はこれで何度もやらかしました)。書いた日は毎月見る5つの数字と一緒に確認しています。

Claudeに渡すプロンプトの実物

僕が実際に使っている型です。役割・渡す表・分解の順番・出力の型を固定しています。ChatGPTでも同じ文面で動きます。

あなたはBtoBサイトの改善担当です。
下の4つの表はGA4から引いた実測値です
(bot除外済み。海外×Directは除いてあります)。

【表1】月次キーイベント(フォーム送信・資料DL別)。前年同月まで
【表2】流入チャネル別のセッションとキーイベント(四半期)
【表3】着地ページ別のセッションとキーイベント(上位10・四半期)
【表4】ページ別の平均滞在・直帰率・キーイベント(直近90日)

やってほしいこと
1. 件数の前年比 → チャネル → 着地ページ → フォームの種類
   → CTAの位置 → ファネル、の順で分解する
2. 落ちている場所を1つに絞る。複数あるなら、
   件数への影響が最大の1つだけ
3. 根拠を、表の中の数字で3行以内に書く
   (表に無い数字は作らない)
4. 打ち手は2つまで。「全部直す」は書かない
5. 3か月後の目標数値を書く(何件が何件になるか)
6. 分からないことは「GA4では分からない。◯◯で確認」と書く
   (例: 有効リードの件数はCRM側)

出力の型
- 落ちている場所(1つ):
- 根拠(3行):
- 打ち手(2つ):
- 3か月後の数値:
- GA4では分からないこと:

ポイントは3つです。分解の順番を指定する(件数→チャネル→着地→フォーム種類→CTA位置→ファネル。僕がCV診断で毎回使う6軸です)。表に無い数字を作らせない(AIは根拠を平気で作ります。「表の中の数字で」と縛ります)。「GA4では分からないこと」を書かせる(自社の実例では、問い合わせ29件のうち本物の商談が何件かはGA4では判定できず、フォーム基盤側の営業判定と突き合わせる項目として残しました)。

画面で見るのと、AIに読ませるのは何が違うか

違いは3つあります。かかる時間、出てくるもの、再現性です。

GA4を画面で分析するのとAI(Claude)に読ませる違い。時間は2〜3時間が30分、出るものは数字の羅列が原因1つと順番、再現性は人によるが型で毎月同じ
一番の差は再現性。プロンプトを固定すれば、担当者が変わっても毎月同じ読み方になる

時間は僕の実測で2〜3時間が30分に。出てくるものは「数字の羅列」から「原因1つと順番」へ。そして再現性です。画面を眺める分析は、見る人の経験で結論が変わります。一方、表とプロンプトを固定すれば、担当者が変わっても毎月同じ読み方ができます。BtoBで効くのは、この3つ目なんですよ。

「AIに任せて大丈夫?」と思いますよね。もちろん万能という話ではありません。表を引くのは人間ですし、絞られた1点を「本当にそこか」と疑うのも人間です。ただ、「原因はここ」と最初に言い切る役をAIにやらせると、会議が「数字の読み合わせ」から「直すかどうかの判断」に変わります。ここが一番の差です。

botを混ぜたままAIに読ませると誤診する

GA4の生の数字はbot込みです。そのため除外せずに渡すと、AIは真面目に間違えます。

僕の大きな失敗を1つ。自社サイトの制作実績ページが直帰率94.8%・平均滞在31秒と出て、「最大の漏れはここだ」と改善提案を書く寸前まで行きました。ところが国×チャネルで分解すると、134セッションのうち126が海外からの直接流入でした。中国63・シンガポール54、直帰98〜100%のヘッドレスbotです。人間だけにすると8セッション・直帰37.5%・滞在484秒。つまり直帰の問題なんて元から無くて、本当の課題は「人が来ていない」でした(書いていて恥ずかしいです)。

だからやることは1行です。海外×Direct(直接流入)を除外してから渡す。GA4の管理画面には国別のbot除外が無いので、探索のフィルタかAPIのフィルタで落とします。渡す表には「bot除外済み」と書いておきます。プロンプトの1行目に入れてあるのは、そのためです。直帰率90%超のページを見つけたら、改善案の前にbotを疑ってください。

KPIツリーで「どの段が落ちたか」を先に決めると、数字が売上につながる

4つの表は、流入→着地→CV→有効リード→商談の5段に対応しています。どの段が落ちているかを先に決めると、打ち手は勝手に1つに絞れます。

GA4の分析で使うKPIツリー5段。流入、着地、CV、有効リード、商談。GA4で見えるのはCVまでで、有効リードから先はCRM側の数字
自社の実例で落ちていたのは「着地→CV」の段(記事の出口)。流入は落ちていなかった

自社の実例では、検索流入は前28日比+19%で、流入の段は落ちていませんでした。落ちていたのは「着地→CV」の段、記事に来た人の出口です。もし流入の段を疑って記事や広告を増やしていたら、出口が無いまま入口だけ広げることになります。穴の空いたバケツに水を注ぐようなものです。

ただし有効リードと商談は、GA4にはありません。フォーム送信には採用の応募や営業も混ざるからです。本物の商談が何件かは、CRM(営業管理ツール)側の数字と突き合わせて初めて分かります。GA4で見えるのはCVの段まで、と割り切っておくと、AIにも「分からない」と言わせやすくなります。

4表・Claudeの出力・やることの表まで入れた自社サイトのレポートの実物は、メルマガに登録してくれた方にお送りします。クライアントに出しているものと同じ型です。

僕が毎月やっていること

自社サイトでは、週次と月次で回しています。週次はSearch Consoleの数字を月曜に自動で盤面に書き出す(スクリプトで。人は見るだけ)。月次はGA4の4表を引いてClaudeに読ませ、直す箇所を1つ決める。直したらGA4に注釈。3か月後に数字で判定する。AI経由の流入はまだ小さいので、AI検索経由の流入の実測として別に追っています。

そしてクライアントのサイトも同じ型です。毎月GA4を読んで、直す箇所を決めて、直すところまで当社でやる。制作会社なので、提案書を渡して終わりにはしません。数字を読んで直すところまで頼みたい方は、相談フォームからどうぞ。GA4の権限を共有してもらえれば、初回は前年比の4表を引くところから始めます。

関連記事: 毎月見る数字は5つだけ(何を見るか)/ChatGPT経由の流入は増やせるのか(AI経由の流入を増やす)/AIO実測レポート#1(AI検索対策を63記事に一括実装した記録)。

制作実績

よくある質問

GA4の権限は何が必要ですか?

表を引くだけなら「閲覧者」で足ります。レポートも探索もCSV書き出しも閲覧者でできます。直した日を注釈として残すには「編集者」が必要です。制作会社に任せる場合は、閲覧者で共有してもらえば初回の4表は引けます。

Claudeに渡す表は何行くらいまでですか?

4つの表で合計100行あれば足ります。目安は、月次キーイベントが前年同月まで24行、チャネル別が10行以内、着地ページ別が上位10ページ、ページ別が上位20ページ。全ページを渡す必要はありません。多いほど良いわけではなく、上位だけで原因は絞れます。

Claudeは無料版でもできますか?

できます。表を貼ってプロンプトを付けるだけなので、無料版でも同じ答えが出ます。毎月4表を貼って続けるなら、長い表で上限に当たらない有料プランのほうが楽です。僕はAPI経由で引いた表をそのまま渡しています。

ChatGPTでも同じことができますか?

できます。文中のプロンプトはChatGPTでも同じ文面で動きます。大事なのはツールではなく、4つの表と「1つに絞れ・根拠は表の数字で・打ち手は2つまで」の指示の型です。どちらを使っても、表に無い数字を作らせない縛りは入れてください。

問い合わせが月に数件しかないサイトでも意味がありますか?

あります。ただし月次の前年比は使いません。月5件のサイトは1件動くだけで20%変わり、AIが誤診します。四半期で比べる、キーイベントの種類を分ける、着地ページ別で見る、の3つで十分に原因は絞れます。件数が少ないほど、フォームの種類とページ別の表が効きます。

前年のデータが無いときはどうしますか?

前四半期比とチャネル別で読みます。GA4を今年から入れたサイトは、まず今の四半期を基準にして3か月後と比べてください。前年比が無いぶん、着地ページ別とページ別の表を厚めに渡すと、落ちている段は見つかります。前年比は2年目から効き始めます。

この記事の手順を自社サイトでやった結果はどうでしたか?

2026年9月23日に webharu.com の GA4 で実施しました。検索流入は前年比7倍(Search Console)で落ちておらず、落ちていたのは「着地→CV」の段でした。コア3ページに56日で1,158セッション来てキーイベントは2件(0.17%)。打ち手は記事の出口をメルマガに一本化することと、インボイス計算ツールの70%対応の2つです。3か月後(12月23日)にメルマガ登録が28日9件→25件になるかで判定し、結果はこの記事に追記します。4表とClaudeの出力を入れたレポートの実物はメルマガ登録者にお送りしています。