株式会社Web春 代表取締役の栗田です。宮城県塩竈市でWebサイトを作りながら、自社のSaaSも作っています。
先に結論です。メール配信システムは自作しました。名前はHaruMail(ハルメール)。理由はひとつで、SaaSの月額の大半は人件費だからです。運用をAIに任せる前提で設計すれば、全機能入りで月1,480円の有料プランが成り立つと見ました。
無料プランは月3,000通・クレジットカード不要で、Googleログインだけで今日から使えます。自作した理由と、作ってみて分かった原価の中身を書きます。
この記事の要点
- HaruMail(ハルメール)とは
- HaruMail(ハルメール)とは、株式会社Web春が自作したメール送受信APIです。送信・受信・一斉配信・MCPを標準で備え、AIエージェントから日本語で使えます。無料プランは月3,000通、有料は月1,480円から(税込・2026年10月時点)です。
目次
メール配信システムを自作した理由
きっかけは単純です。自社のメルマガ配信を本気で整えようとしたら、勧められるのが海外製のツールばかりでした。
機能に不満があったわけではありません。ただ、AIでWebの実務を毎日回している会社として「この規模のシステムを、いまのAIで自作しないでどうする」と思ってしまった。それが本音です。
コンセプトは「AIにメールを任せる」です。
- API・MCP・CLIが標準。Claude CodeなどのAIエージェントから日本語で直接使える
- 「この内容で送って」「ステップメールを組んで」と頼めば配信まで終わる。ただし下書き承認制なので、AIが勝手に送ることは仕組み上できない
- 迷惑メール判定を防ぐSPF・DKIM・DMARCのDNS設定は、Web春が代行する。届いたAPIキーを貼るだけで始められる
Web春の日々のメール送信も、もうHaruMailで回しています。
自作したメール配信システムの中身
結論、送る・受け取る・配るの3つを、1本のAPIに入れました。
- 送信API:Resendとほぼ同じ書き味。cc/bcc・添付・二重送信の防止(Idempotency-Key)・カスタムヘッダに対応
- 受信API:自分のドメインに届いたメールをAPIで取れる。受信箱ごとAIに渡して、要返信の仕分けから返信案まで任せられる
- 一斉配信:1回最大1,000通。宛名の差し込み・予約配信・開封率・ワンクリック配信停止(RFC 8058)の自動付与まで
- イベント通知:送信・開封・クリック・失敗をwebhookで受け取れる(HMAC署名・再送つき)
- 配信停止とサプレッション:停止した宛先には自動で送らない。特定電子メール法の同意管理を仕組みに任せられる
裏側の送信基盤はCloudflare Email Serviceです。Resendの上に乗せたサービスではありません。Resendと同じ感覚で書けるAPIを、国産で、日本語のドキュメントとサポートつきで持てるようにした。それがHaruMailの立ち位置です。
AIからの操作で一番気を使ったのは誤送信です。送信系のツールはすべて下書きを作るところまでで、実際の送信は confirm_send という別のツールでしか走りません。この二段階の設計は、SaaSのMCP対応の型5つの記事に詳しく書きました。
8月15日に招待制、8月21日に誰でも登録できる形へ
HaruMailは2026年8月15日に、招待制の先行受付から始めました。申し込み順にご案内して、一般公開は品質の基準を満たしてからと決めていました。
8月21日に招待制を終えて、Googleログインで誰でも無料登録できる形にしています。登録したその場でAPIキーが発行されます。
メール配信システムの月額の大半は人件費
自作してあらためて分かったのは、メール配信に限らず、SaaSの月額の大半は機能ではなく人件費でできているということです。
開発する人、運用・監視する人、サポートする人。人でサービスを支える以上、その給料が価格に乗るのは自然なことで、悪い話ではありません。
一方で、できあがったあとの修正・更新・管理・サポートの一次対応までAIに任せる前提で最初から設計すると、人件費がほとんど消えます。僕らがAIでWebの実務を回してきたやり方を、そのまま製品の原価に落とした形です。値引きの努力ではなく、原価そのものが違うという話です。
月1,000円×50人でも運営が成り立つ
人件費がほぼ消えたシステムは、小さな規模でも回ります。自社の試算では、月1,000円のプランを50人が使えば月5万円。この規模でもサービスとして維持できます。100人で月10万円なら、運用する価値もはっきり出てくる。小さく成り立つこと自体が、AI時代の構造の変化だと僕は思っています。
HaruMailの料金(2026年10月時点・税込)
全プラン全機能入りで、差は通数とドメイン数だけです。
| プラン | 月額 | 月の通数 | ドメイン |
|---|---|---|---|
| Free | 0円 | 3,000通 | 2 |
| Standard | 1,480円 | 10,000通 | 3 |
| Business | 2,680円 | 50,000通 | 5 |
| Pro | 4,480円 | 100,000通 | 10 |
超過課金はありません。上限に達したら止まるだけで、90%と100%のところでお知らせが届きます。ドメインの追加は月500円(税込)、最低契約期間と解約金はありません。
公開記念として、無料登録の先着100アカウントには、StandardとBusinessが永年半額(Standard 月740円・Business 月1,340円)になる権利を付けています。権利は登録した時点で確定し、2026年12月31日までのアップグレードで自動的に適用されます。
Resendから乗り換える場合の比較
Resendの公式料金ページ(2026年10月2日確認)では、無料プランは月3,000通・1日100通まで、有料のProは月$20で50,000通です。月に1万通を送るなら、ResendはProの$20、HaruMailはStandardの1,480円になります。APIの書き味は近づけてあるので、乗り換えはエンドポイントとキーの差し替えが中心です。
次はメール配信・予約・ECまわり
同じ構造は、メール配信以外にも当てはまります。予約システム、EC、クッキー同意の表示。どれも一度できあがればほぼ動き続けるだけの仕組みなのに、月額は軽くありません。メール配信・予約・ECまわりの3分野を、AIで運用する前提の設計で、順番に作っていく予定です。
国産ヘッドレスCMSのハルCMSで始めた「AI前提の自社SaaS」の2本目が、HaruMailです。
まずは無料で触ってみてください
無料プランは月3,000通・期限なし・クレジットカード不要。Googleログインで、その場でAPIキーが出ます。
関連記事:SaaSのMCP対応の型5つ/MCPサーバー開発の費用相場。
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制作実績
よくある質問
HaruMailの料金はいくらですか?
無料プランが月3,000通・2ドメイン、有料はStandard 月1,480円(1万通)・Business 月2,680円(5万通)・Pro 月4,480円(10万通)です。すべて税込・全機能入りで、超過課金はありません(2026年10月時点)。
メール配信システムを自作するのに何が必要でしたか?
送信・受信・一斉配信・配信停止の管理・イベント通知・DNS認証(SPF・DKIM・DMARC)の6つです。HaruMailは6つを1本のAPIにまとめ、送信基盤にはCloudflare Email Serviceを使っています。
なぜ月額を下げられるのですか?
運用・監視・サポートの一次対応をAIに任せる前提で設計していて、人件費がほぼ乗らないからです。自社試算では月1,000円×50人=月5万円でも運営が成り立ちます。機能を削っているわけではなく、全プラン全機能入りです。
Resendの代わりに使えますか?
使えます。送信APIの書き味をResendに近づけてあるので、乗り換えはエンドポイントとキーの差し替えが中心です。月1万通なら、ResendはPro $20(公式料金ページ・2026年10月2日確認)、HaruMailはStandard 1,480円です。
AIが勝手にメールを送ることはありませんか?
ありません。AIからの送信系ツールはすべて下書き作成までで、実際の送信はconfirm_sendという別のツールでしか実行できません。人が下書きを確認して承認したときだけ送られます。
今すぐ使えますか?
使えます。Googleログインで無料登録すると、その場でAPIキーが発行されます(30秒・クレジットカード不要)。無料登録の先着100アカウントは、StandardとBusinessが永年半額(月740円・月1,340円)になる権利つきです。






