お名前.com移管の手順|5ヶ月止まった原因はドメインプロテクション

お名前.com移管の手順|5ヶ月止まった原因はドメインプロテクション

株式会社Web春 代表取締役の栗田です。宮城県塩竈市でWebサイトを作っています。

先に結論です。お名前.com移管は、次の5つの手順で当日中に申請まで終わります。それでも止まるなら、原因はたいていお名前.com側の「ドメインプロテクション」という有料オプション。

  1. ドメインプロテクションを解除する
  2. Whoisの登録者メールを、受信できるアドレスに変える
  3. AuthCode(認証鍵)を控える
  4. 移管先で移管申請をする
  5. 登録者メールに届く承認依頼を承認する

2026年9月、管理を任されている.jpドメインの移管を片付けました。4月に申請した移管が、5ヶ月間「移管受付」のまま止まっていた件です。原因を追いかけたら、ドメインプロテクションという有料オプションが移管を弾いていました。手順と、止まった原因と、移管先の選び方を順番に書きます。

お名前.com移管の5つの手順。ドメインプロテクション解除、Whoisの登録者メール変更、AuthCode表示、Xserverドメインで移管申請、承認して完了
申請までは当日中。ネームサーバーがCloudflareなら移管中もサイトとメールは止まらない
この記事の要点
ドメインプロテクションとは
ドメインプロテクションとは、お名前.comの有料オプションで、管理画面からの操作や他社への移管を制限する機能のことです。有効なままだと他社への移管申請は拒否されるため、お名前.comから移管するときは最初に解除します(解除は0円)。
目次

お名前.com 移管の手順|当日中に申請まで終わる5ステップ

申請までは当日中、申請から完了までは1〜7日です(Xserverドメインの公式案内・最大10日)。移管先はXserverドメインで書きますが、手順の1〜3はどこへ出すときも同じです。

1. ドメインプロテクションを解除する

お名前.comの「ドメイン機能一覧」→「ドメインプロテクション申請/解除」で解除します。費用は0円で、オプション欄の表示が「未設定」に変わればOK。有効なままだと、ほかの手順を全部やっても移管は拒否されます。

2. Whoisの登録者メールを、受信できるアドレスに変える

移管の承認依頼は、この登録者メールに届きます。古いアドレスのままだと承認できず、また止まります。変更すると「管理担当者」と「新しい登録者」の2通の認証メールが届くので、7日以内に両方のURLで承認してください。管理担当者のアドレスも古い場合は、先に管理担当者だけ変えます(管理担当者の変更は認証なしで即時に反映されます)。

3. AuthCode(認証鍵)を控える

ドメイン詳細の画面で「AuthCode」の「表示」を押します。有効期限つきなので、切れたら「更新」で作り直してください。

4. 移管先で移管申請をする

Xserverドメインなら「移管申請」のフォームに認証鍵を入れて、確認画面で「移管申請をする」を押します。JPドメインでも認証鍵は必須で、フォームに入るまでそれが分からないのは少し不親切だと感じました。

5. 承認して完了

お名前.comから登録者メールに届く承認依頼を承認します。完了したら、移管先で自動更新をオンにしておきましょう。

お名前.com 移管が5ヶ月止まった原因

止まった原因は、全部お名前.com側の設定と仕様でした。移管先のXserverドメインからは毎月15日に「移管が完了していません」というメールが届き、6月・7月・8月で3通。ところが原因はどこにも書かれていません。お名前.comの管理画面でオプション欄を開き、「ドメインプロテクション:サービス利用中」を見つけるまでに5ヶ月が過ぎていました。

お名前.com移管が5ヶ月止まった原因4つと、サイトとメールに被害が出なかった理由1つ
ネームサーバーがCloudflareだったので、止まっている間も実害は出なかった

重なっていたのは、ドメインプロテクションが有効だったこと、Whoisの登録者メールが受信できない古いアドレスだったことの2つです。片方だけ直しても、移管は通りません。

ドメインプロテクションの解除が、お名前.com移管の最初の一手

ドメインプロテクションは、管理画面からの操作や他社への移管を制限するお名前.comの有料オプションです。乗っ取りを防ぐための機能なので、存在自体は悪くありません。問題は、正規の移管まで黙って止めることと、止めたことを利用者に知らせないことです。

しかも、契約した本人が付けた覚えのないまま有効になっていることがあります。移管が「受付」から進まないときは、移管先に問い合わせる前に、お名前.comのオプション欄を開いてください。そこに「サービス利用中」とあれば、原因はほぼそれです。

移管の前に確認する2つ|ネームサーバーと前払いの年数

ネームサーバーがお名前.comのままだと、サイトとメールが止まる

ネームサーバーがお名前.com(dnsv.jp)のままだと、移管の完了時にDNSレコードが消えて、サイトとメールが止まります。移管の前に、ネームサーバーをCloudflareなどへ移してください。Web春が見ているドメインはDNSをCloudflareにそろえているので、5ヶ月止まっている間もサイトとメールは無事でした。

前払いした年数は戻らない可能性が高い

JPドメインを移管すると、JPRS上の有効期限(通常1年先まで)が引き継がれます。お名前.com側で複数年を前払いしていても、その分は戻らない可能性が高いです。それでも出るかは、毎年の調整費と、移管を止める仕組みを抱え続けるかどうかで判断してください。

お名前.comの移管先|.jpはXserverドメイン、.comはCloudflare

移管先は、.jpや.co.jpならXserverドメイン、.comや.netならCloudflare Registrarです。Web春は新しく取るドメインもこの2本に寄せていて、お名前.comでは新規に取りません。

料金は各社の公式価格表を2026年10月2日に見て、税込で並べました。お名前.comは「サービス維持調整費」が表示価格に別で乗るので、調整費を含めた額にしています。

サービス.jp更新料/年(税込)調整費位置づけ
Xserverドメイン3,102円なし.jpの移管先の本命。公式に「表示料金以外の追加費用は一切かかりません」
お名前.com3,879円〜25.50%(2026年10月1日12時から)出る側。調整費の率は為替で変わる
JPDirect(JPRS直営)5,181円なし高めだが、レジストリ直営で営業が無い
Cloudflare Registrar取り扱いなしなし.comなどの移管先。.jpは別の会社が要る
お名前.comの移管先を選ぶための.jpドメイン年間更新料の比較。Xserverドメイン3,102円、お名前.com3,879円〜(サービス維持調整費25.50%込み)、JPDirect5,181円、Cloudflare Registrarは.jpの取り扱いなし
同じ.jpでも、お名前.comとXserverドメインで年777円の差(2026年10月2日確認)

お名前.comとXserverドメインの差は年777円、10年で7,770円です。金額だけなら大きな話ではありません。ただ、表示価格だけを並べた比較では調整費が見えないので、請求のたびに「思っていたより高い」が起きます。お名前.comの調整費は2023年2月に始まり、2026年9月25日の告知で10月1日から25.50%に変わりました。率は為替で動くので、契約前に最新の告知を見てください。

Xserverドメイン|.jpの移管先の本命

.jpの更新が年3,102円、.co.jpが年4,136円で、移管料も.jpは3,102円です(2026年10月2日確認)。2026年8月にはXServer APIとXServer MCP ServerがXserverドメインにも対応し、ドメインの一覧やネームサーバー・DNSレコードの設定をAIやCLIから扱えるようになりました。ドメインの台帳を機械で回したい僕には、ここが決め手です。

運用は「登録はXserverドメイン、DNSはCloudflare」の分業にしています。サイトとメールの設定はCloudflareに集まるので、レジストラを意識するのは年1回の更新と、まれな移管のときだけです。

JPDirect|値段より止まらないことを取るなら

.jpのレジストリであるJPRSが直営しています。更新は年5,181円と高めですが、営業がまったく無く、レジストリ直営という安心感は一番。値段より「絶対に止まらないこと」を取る会社に向いています。

Cloudflareでjpドメインは取れない|.comなどはCloudflare Registrarへ

Cloudflare Registrarは.jpを取り扱っていません。2026年10月2日にCloudflareのTLD一覧を見ても、.jpも.co.jpもありませんでした。なので、.jpはXserverドメインなどで持ち、ネームサーバーだけCloudflareに向けます。

そのうえで、.comや.netはCloudflare Registrarに置くのがおすすめです。Cloudflareは、レジストリに払う卸値とICANNの手数料だけを請求し、上乗せしないと公言しています。DNS・CDN・証明書と同じ管理画面で済み、WHOIS代行も無料で付くのが強み。

Cloudflare Registrarとお名前.comの比較。Cloudflareは卸値に上乗せせず勧誘の画面が無い、お名前.comはサービス維持調整費25.50%とドメインプロテクションによる移管の拒否
価格の付け方と、画面が誰の都合で作られているかが両社の分かれ目

値段以上に大きいのは、画面に営業が無いことです。お名前.comでWhois情報の変更を終えた画面には、そのドメインの別TLD版を「1年間無料で登録する」ボタンが出ました。ドメインは一度置いたら10年単位で付き合うものです。毎年触るたびに神経を使わない場所に置いておきたい、というのが僕の考えです。

Cloudflare Registrarの条件

  • ネームサーバーはCloudflareのものを使う。他社のDNSには変えられない
  • .jpは取り扱いが無い。日本のドメインだけ別の会社が要る
  • 管理画面は英語が基本

Web春の自社サイトも、Cloudflareから配信しています。サーバー代はかからず、維持費はドメイン代の年1,500円だけ(2026年10月時点)。仕組みはホームページの維持費なしは可能かの記事に書きました。

Web春のドメイン運用ルール

  • 新しく取るドメインは、.comなどはCloudflare Registrar、.jp系はXserverドメイン
  • DNSは全部Cloudflare。レジストラがどこでも、設定はCloudflare側に集める
  • クライアントのドメインはクライアント名義で持ち、Web春は管理者として招待してもらう。解約や乗り換えのときに、ドメインが人質にならない
  • お名前.comに残っているドメインは、更新月を待たずに出す

ドメインの名義が制作会社のままになっていて、乗り換えで揉める話はよく聞きます。解約のときに何が起きるかはサブスク型ホームページのデメリットの記事に、Webflowのサイトにドメインをつなぐ手順はWebflowの独自ドメイン設定の記事にあります。

「うちのドメイン、今どこにあって、毎年いくら払っているか分からない」という状態なら、お問い合わせフォームから現状を送ってください。ドメインの台帳づくりから、置き場所の整理までやります。

制作実績

よくある質問

お名前.comから移管するには何が必要ですか?

3つです。ドメインプロテクションの解除、受信できる登録者メールアドレス、AuthCode(認証鍵)。JPドメインでも認証鍵は必須で、Xserverドメインの申請フォームで入力を求められます。

お名前.comの移管には何日かかりますか?

申請から完了まで1〜7日、最大10日です(Xserverドメインの公式案内)。Web春が片付けた移管は、5つの手順を当日中に終えて承認待ちに入りました。

ドメインプロテクションの解除にお金はかかりますか?

かかりません。お名前.comの「ドメイン機能一覧」→「ドメインプロテクション申請/解除」から0円で解除でき、オプション欄の表示が「未設定」に変われば完了です。

Cloudflareでjpドメインは取れますか?

取れません。2026年10月2日に確認したCloudflare RegistrarのTLD一覧に.jpはありません。.jpはXserverドメインなどで持ち、ネームサーバーだけCloudflareに向ける形にします。

移管するとサイトやメールは止まりますか?

ネームサーバーがお名前.com以外(Cloudflareなど)にあれば止まりません。お名前.comのネームサーバー(dnsv.jp)のままだと、移管の完了時にDNSレコードが消えるので、先にネームサーバーを移してください。

お名前.comで前払いした年数は移管先に引き継がれますか?

JPドメインはJPRS上の有効期限(通常1年先まで)が引き継がれます。お名前.com側で複数年を前払いしていても、その分は戻らない可能性が高いです。Xserverドメインの案内にも同じ注意があります。